監修: 藤田医科大学医学部 精神神経科学講座 教授
岩田 仲生 先生

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治療のポイント

統合失調症の治療は薬物療法と心理社会的療法が基本1, 2)

統合失調症の薬物療法は、主に脳の神経伝達物質の機能異常を調節して症状を抑えるためにおこなわれます。統合失調症は再発しやすい病気1)ですから、薬の投与を続けていくことも大切です。加えて、患者さんおよび家族への心理社会的療法を併せて行うことが、良い状態を保つためには欠かせません。

ちなみに、薬物療法とほかの治療を組み合わせることで再発率が低下する場合があるとされています3)

治療の先にあるリカバリーを目指して1, 2)

近年、統合失調症の治療目標として「リカバリー」が注目されています。リカバリーには大きく2つの考え方があります。

  • 症状がなくなることに加え、社会生活や仕事ができるようになるまでの改善を目指す
  • たとえ病気が治らなくても、症状をコントロールしながら自分らしく生きていくことができるようにする(パーソナルリカバリー)

2つの考え方とも、普通の社会生活を営めるようにすること(ノーマライゼーション)を目指すうえで重要です1)

参考文献
  1. 尾崎紀夫ほか編: 標準精神医学 第8版. 医学書院, 東京, 2021, pp. 293-294
  2. 丹羽真一編: やさしい統合失調症の自己管理 改訂版. 医薬ジャーナル社, 大阪, 2013, pp. 29, 54
  3. Chien WT, et al.: Cochrane Database Syst Rev. 2019, 4(4): CD010880
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