社会とつながる次の一歩を、
ともに踏み出すために。

あなたの歩みを支える、
さまざまなサポーターがいます。
ともに一歩ずつ進んでみませんか?

過去活動紹介

みなさまにご応募いただいた作品が、ご覧いただけます

Heart Art Project 2023 作品発表

エリアごとに一つ一つの作品をご覧いただけます

この度はたくさんのご応募をいただきありがとうございました。「あなたの実現したい夢」をテーマに全国のみなさまから届けられた132作品をつなげたモザイクアートを制作いたしました。ヤンセンファーマは今後も、統合失調症治療薬の開発や販売などを通じて、患者さん一人ひとりの「次の一歩」をお手伝いしていきます。

木下利彦 先生
木下利彦 先生
関西医科大学医学部
精神神経科学講座 教授

今回のHeart Art Project 2023は、3年ぶりの開催となり、132作品の応募となりました。モザイクアートにするのが勿体ないと感じるくらい、どの作品も色使いに対するこだわりや、デザイン性の素晴らしい作品ばかりでした。 精神障害を持っている方々は、こころの不自由さを感じ、生活のしづらさを背負っていると思いますが、作品制作に集中しているときは心は自由になり、完成させることで気持ちが安定する、と感じます。 Heart Art Projectのような活動は今後も続けて頂けると非常に良い機会になると確信しています。

水野雅文 先生
水野雅文 先生
東京都立松沢病院 院長

132点の作品を通じて、作者の心の内にある美しくも強い想いを再発見することができました。各作品の創造力と勇気は本当に素晴らしいです。困難に立ち向かい、日々前進している姿勢に感銘を受けます。統合失調症の治療は一筋縄ではいかないこともありますが、これらの作品から感じる強さと決意には、克服できる力が秘められています。回復への想いをつなぎ、共有することは明るい未来への第一歩です。希望を忘れず、治療の過程で感じる苦悩や挫折に負けずに、前向きに進んでください。みなさんは決して一人ではありません。家族や友人、医療スタッフ、そしてこれらの作品をみている人々が、すぐ側にいます。未来に向かって一緒に歩み続けましょう。

飯田仁志 先生
飯田仁志 先生
福岡大学医学部
精神医学教室 講師

「あなたの実現したい夢」をテーマにした作品は、絵、書、詩、俳句、写真など、多彩な表現で、作者の内面と夢に向かって前向きに進む姿勢を象徴しているようです。それぞれに特別な魅力と深みがあり、心から感動しました。アートによって作者が自身と向き合い、他の人と感情を共有し、繋がることができると思います。これらの作品は、皆さんの成長や希望への一歩を示すものであり、その創造性と勇気に心から敬意を表します。

過去活動紹介

スポーツを通じて就労や仲間との協力を体験

Jリーグのチームと
SDGsパートナーとして
ノーマライゼーションを目指す
プロジェクト

ヤンセンは、統合失調症をはじめとする”こころの病”を抱える方々の社会参画を後押しする「HEART PROJECT」の一環としてプロサッカーチームと協業し、スポーツを通してノーマライゼーションの実現を目指す活動を進めています。2020年には東京ヴェルディと「ともに未来へ GREEN HEART PROJECT」を、2021年には清水エスパルスと「オレンジの鼓動をつなげよう ORANGE HEART PROJECT」を開催しました。

イベントでは患者さんも関係者も全員が同じ色のTシャツを着用。誰がどの立場なのかわからないフラットな状態で、スポーツ教室や就労体験、試合観戦を楽しみました。みんなで協力しながらお互いの感情を共有できる貴重な時間となりました。

<2022年8月20日イベントレポ―ト>

ピアサポーターが体感する 
Orange Heart Project

写真提供:清水エスパルス

Orange Heart Projectは、ノーマライゼーション社会の実現に向け、様々な事情からこころの病と向き合う方々をスポーツの力でサポートするイベントです。

清水エスパルスのホームゲームにてスポーツ教室・ボランティア体験・試合観戦を行い、参加者同士の交流や非日常体験から、参加者の就労や社会復帰に向けた「次の一歩」につなげていただくことを目的に2021年より実施しています。

大喜田 聡 様
大喜田 聡  様
株式会社MARS 
相談支援事業所ファーレ
介護福祉士/相談支援専門員  
千葉県ピアサポート専門員
ピアサポーターのお立場からこのOrange Heart Projectにご参加いただきどのような感想を持ちましたか?
Orange Heart Projectは、非常に楽しく新鮮な感じがしました。普段は、ピアサポーターとして仕事する領域ではない、スポーツ関係のイベントへの参加でしたので、新鮮でした。とても楽しく参加できました。当事者もスタッフも一緒になって、ボールを追いかけることをして、一つの目標に対して一緒に協力するというのはとても楽しいものだなと感じました。
Orange Heart Projectのスポーツ体験は当事者にとってどのような経験になりますか?
スポーツ体験は、日頃、運動してない人にも良いし、プロが使うグラウンドでサッカー体験ができるのは、すごく貴重な経験だと思いました。当事者になると当事者でくくられて健常者とスポーツをすることも少ないかもしれないので、一緒にスポーツができるというのは、良い経験かなと思います。
ボランティア体験は当事者にとってどのような経験になりますか?
ボランティア体験は、当事者にとって社会に触れる良い機会だと思いました。スタジアムの裏側、働く側の立場に立つことで、どのように試合までに人が関わって働いているかがよくわかる経験でした。チラシ配りだけでも、コツがあったりするし、声を出して「よろしくお願いします」と言うだけで、サッカーの試合を作る一員のような気分にもなれたので、すごく貴重な経験でした。一体感を感じられて良かったです。
統合失調症を抱える当事者の方にとって「就労」するということにはどのような苦労がありますか?
「就労」する苦労は、健常者でもそうですが、体調管理、健康管理、時間管理、服薬管理などだと思います。健康については、食事など栄養に気を付ける必要があります。あとは、運動も必要です。統合失調症を抱える当事者が健常者と違うところは、体力がないことだったり、話が飛躍してしまうことだったり、妄想の話をしてしまうことだったり、いくつかあると思うのですが、負担が少なく、継続しやすいお薬の選択肢も増えており、ひと昔前よりは、「就労」にチャレンジする機会も多くなってきたと思います。
また「就労」にチャレンジするまでにどんな苦労がありますか?
「就労」にチャレンジするまでには、チャレンジするということを決めること、決断すること自体にたどり着くまでが大変です。例えば、家から出ることが困難だったとき、テレビやインターネットのニュースで頭でっかちになってしまい空回り、なんてことはよくありました。いくつの仕事をやってみようと思ってはやめて、を繰り返したでしょうか。行動を起こすこと自体が当事者にとっては大変なことだと思います。その時の自分にできることしかできないので、高望みせずにコツコツと一つずつできることを増やしていくことが大事です。
障害者総合支援法における就労系障害福祉サービスiには、就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型、就労定着支援のサービスがありますが、就労に向けてどのようなサポートが必要でしょうか?
就労へ向けてのサポートは、福祉サービスで言えば、就労移行支援や就労継続支援があります。チャレンジするための自信をつけるお手伝いかとも思います。自信を持って世に出て行っても、きっと自信を失うこともあるけれど、そんなときは、仲間のサポート、ピアサポートが大事だと思います。当事者同士の助け合いが大事なのだと思います。もちろん、医師や支援者からの支援も必要です。就労が全てではないですが、自分は、就労することで自分のアイデンティティを確立してきたので、多くの人に助けられてきたと思っています。
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    (Website閲覧日:2022.11.18)

ともに未来へGreen Heart Project

オレンジの鼓動をつなげようOrange Heart Project