ホーム > 統合失調症 > ともに生きる > 統合失調症のあなたに > 再発を予防するために継続的に服薬することが欠かせません
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もう1つ治療についての大切なお話をします。実は、統合失調症はとても再発しやすい病気なのです。ですから、症状が安定してきたからといって安心はできません。症状がなくなると病気が治ったかのように勘違いしてしまい服薬をやめてしまう人がいますが、そのために再発を繰り返してしまうことが少なくないのです。勝手に服薬を中断すると、1〜2年以内に80〜90%が再発するとされ、まったく症状がない状態が1〜5年あったとしても、服薬を中断すると1〜2年以内に50%以上が再発するといわれています。再発を繰り返してしまうとそれだけ脳はダメージを受けてしまい、社会生活機能に支障が出て生活のしづらさが大きくなっていきますから、たとえ症状がなくなっても再発予防のために長期間にわたって薬を飲むことが欠かせないのです。
ここで症状の安定について考えてみましょう。症状の安定には「本当の安定」と「不安定な安定」の2つがあります。「本当の安定」の状態は谷底にある球にたとえることができ、ストレスという衝撃が加わって球が左右に揺れても谷底に戻る力が働いていずれ安定した状態に落ち着きます。これに対し、「不安定な安定」は山の頂にある球にたとえることができ、衝撃が加わって球が左右に揺れると山すそへと転がっていきます。薬を飲んでいない状態で症状が安定しているというのはこの山の頂にある「不安定な安定」にあたります。ストレスが加わって症状が左右に揺れても安定状態に戻ろうとする力は働きませんからいずれ再発してしまいます。でも薬を飲んでいれば症状が左右に揺れても安定状態に戻すように働きますから再発には至りません。つまり、「不安定な安定」を「本当の安定」に変えるのが薬の力なのです。
【『本当の安定』と『不安定な安定』】
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