うつ病治療の基本は休養と薬物療法です。うつ病になると心身ともにエネルギーが枯渇した状態になりますから、さまざまなストレスから離れてとにかく休養をとることが重要になってきます。うつ病になりやすい人ほど休養をとることに罪悪感や焦燥感を抱きがちですが、早めの十分な休養が早期回復につながることを理解し、ストレスを受けにくい環境づくりに取り組みましょう。家族あるいは周囲の人たちに十分に休養をとれる環境を整えてもらうようなサポートも大切です。自殺願望が強い場合や心身の消耗が著しい場合には入院治療を行いますが、そこまで症状がひどくなくとも、たとえば幼い子どもを抱えていたり、家族の理解が得られずに休養できない場合など、自宅で十分に休むことができない環境の場合にも療養を目的に入院することもあります。
十分な休養をとりながら薬物療法を行うことで、うつ病のほとんどは快方に向かいます。しかし、うつ症状を乗り切り回復期に入る(快方に向かう)と、活動性が上がるために逆に自殺企図(自殺を図ること)が増えることが知られていますから注意が必要です。回復期は症状の変化が激しいことを理解し、その変化を最小限に抑えるためにも規則正しい抗うつ薬の服薬を心がける必要があります。また、回復期においてはうつ病になりやすい思考パターンを改善させたり、症状を悪化させやすい対人関係の問題を解決できるスキルを身につけるなどの精神療法を組み合わせながら治療が進められます。
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