ホーム > 統合失調症 > 診断する > どのように診断されるの?/問診と診断基準
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統合失調症の発症は、幻覚や妄想などの陽性症状から現れるものもあれば、逆に意欲の低下などの陰性症状が目立つなど、人それぞれによって異なります。また、症状の現れ方も急激な場合もあれば、徐々に現れることもあります。このように統合失調症の症状や現れ方が多彩であるため、発症初期の症状があまり目立たない場合では統合失調症と気づかない場合が少なくありません。統合失調症は発症からなるべく早い段階に診断・治療に結びつけることができれば、それだけ良好な予後が期待できる病気ですから、少しでも疑われる場合には医療機関を受診することが大切です。
また、本人に自分が病気であるという自覚がない、いわゆる“病識がない”状態では受診を拒否することが少なくなく、本人をどのように説得して受診に結びつけるかは多くの家族が悩む問題です。本人に何も説明せずになかばだます形で受診させるケースがみられますが、そうなると本人が家族や病院に対してひどく不信感を抱き、その後の治療がうまく進まなくなる原因となりますので、できるだけ根気よく説得して受診させることが望ましいといえます。
統合失調症の診断では、本人または家族との問診を中心に進められます。
問診では、下記の項目などが中心に聞かれます。
この他にも、生育歴、既往歴、家族歴などの情報も診断には欠かせません。
本人が1人で受診するケースもありますが、多くは家族と一緒に受診します。統合失調症の人の問診で難しいのは、本人に病識がなく、意思の疎通が図りにくかったり、対人不信が強く拒否的な態度が往々にしてみられることで、特に陽性症状のために興奮状態にあると本人への問診が困難となります。その場合、家族への問診を中心に進められます。
統合失調症の診断は、診断基準をベースに行われます。診断基準としては、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類である「ICD-10」と、米国精神医学会の「DSM-IV」の2つが主に使われています。これらの診断基準では、統合失調症にみられる症状を記述した診断項目を多数あげて、それらに当てはまる項目がいくつあるかによって決めるようになっています。
DSM-IVの診断基準では、陽性症状または陰性症状が2つ以上みられ、認知機能障害による社会的・職業的機能の低下を含めた状態が6カ月間持続している場合に統合失調症が疑われます。
American Psychiatric Association:Diagnostic and statistical manual of mental disorders 4th edition,Text Revision,2000
(高橋三郎、大野裕、染矢俊幸(訳):DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引,医学書院,2002)
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