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統合失調症

理解する

どんな病気?/症状と機能障害

生活・社会活動全般に著しい支障をきたす認知機能障害

認知機能とは、記憶力、注意・集中力などの基本的な知的能力から、計画、思考、判断、実行、問題解決などの複雑な知的能力を指しますが、これらの認知機能が障害されるために、生活・社会活動全般が支障をきたします。作業能力が低い、気のきいた融通がきく行動がとれない、応用力がきかないため複雑なことや新しいことがなかなか覚えられない、などの行動特性の背景には認知機能の障害があります。

ささいな情報や刺激に反応してしまう−選択的注意の低下

イラスト:人と会話しているが周りの音(テレビの声)に気をとられ会話が理解できない様子 外界のさまざまな情報や刺激に対して、取るに足らないものを無視して必要な刺激だけに注意を集中することができません。このため、例えば人と話していても、相手との会話に集中すべきなのに、関係のない周囲の動きや物音などにとらわれてつい反応してしまいます。補聴器をつけた方がいろいろな雑音が入ってくるために聞きたい話だけを選別できないのに似ています。

かつての記憶と比較して考えることが苦手−比較照合の低下

ある情報や刺激に対して、瞬時に過去の記憶の情報に適切に照合することができず、誤った情報に勝手に結びつけて正しいことと思い込みます。例えば、Aさんがかけている眼鏡と同じものをBさんがかけている場合に同じ眼鏡というだけでBさんをAさんと思い込むといったように、全体の記憶と照合せずにごく一部のみを照らし合わせて判断してしまいます。また、本質的なことを理解できずにささいなことにこだわったり、比喩的な意味を理解することができません。

過去の類似の体験に照らして対応できない−概念形成の低下

さまざまな情報に対して、類似点と相違点をしっかりと区別してものごとをグループ化して概念化することできません。例えば、郵便物を都道府県別に整理する仕事を頼んでいたものを、名前による整理へと変更するように頼むととたんに混乱してしまいお手上げになるといった具合です。こうした概念形成は、体験して得た情報を次の類似の体験への対応として応用される重要な機能ですが、統合失調症の人では概念形成が障害されているために、過去の類似の体験に基づいて対応することができません。


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