ホーム > 統合失調症 > 理解する > どんな病気?/症状と機能障害 > あるはずのないものが現れる陽性症状
ここから本文です陽性症状は本来あるはずのないものが現れるもので、幻覚や妄想などがこれにあたります。陽性症状は統合失調症を特徴づける代表的な症状といえます。
現実にないものが実際にあるように感じることで、日本で最も多いのが実在しない人の声が聞こえる幻聴です。多くは自分に対する悪口や噂の形をとり、直接自分に話しかけてきたり命令してきたりしますが、テレパシーや電波などの形で感じることもあります。幻聴以外にも、奇妙なものが見える幻視、普通なら感じないような身体の症状を感じる体感幻覚などのほか、幻嗅、幻味などもあります。
非現実的なことやあり得ないこと、奇妙なことを信じ込むことです。最もよくみられるのが被害妄想で、周りが自分の悪口をいって嫌がらせをする、見張られているなどと思いこみます。その他にも、周囲の人々の行動、言動がすべて自分と関係があると確信する関係妄想、自分は歴史上の人物の生まれ変わりであるとか、偉大な人物であると思い込む誇大妄想などがあります。
自分と他人を分かつ境が曖昧となって周囲の影響を受けやすくなり、自分の行動や考えが他者に支配されている、コントロールされていると感じるようになります。自分の考えが人に伝わっている、外部の力によって考えや衝動が自分の中に吹きこまれているなどと思い込んでしまう思考伝播や思考奪取、思考吹入などを「させられ思考」といい、実際に操られて行動していると感じることを「させられ体験」といいます。
考えがまとまらなくなり、話にとりとめがなく、話題が次々に変わり、つじつまが合わないことを言ったりします。何を言おうとしているのかがわかりにくくなり、ひどくなると話している相手は理解できなくなります。考えが急に中断され、突然何も言えなくなることもあります。
極度の興奮から衝動的な行動を起こしたり、逆に外界の刺激にまったく反応しなくなったりします(緊張病症候群)。また、奇妙な行動が顕著となり、目的のない無意味な言葉や運動を繰り返す常同症や奇妙な芝居じみた挨拶や身振りをする衒奇症(げんきしょう)がみられたり、最初にとらされた姿勢を窮屈でも元に戻そうとせず、ずっとそのままの姿勢を保ち続けようとするカタレプシーがみられることもあります。
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