ホーム > 統合失調症 > 理解する > どのような経過をたどるの?
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統合失調症の症状の現れ方は人によって異なりますが、典型的な経過としては前兆期、急性期、休息期、回復期の4段階が1つのサイクルになります。休息期や回復期に病気を誘発するようなストレスがかかると再び急性期の症状へと戻り(=再発)、また休息期、回復期というサイクルをたどります。一般的に再発が繰り返されると、休息・回復にかかる期間が長引きがちになるとされています。
かつて統合失調症は、途中で進行が止まることはあっても、いずれは人格が荒廃に至る、予後が極めて悪い病気と考えられていました。しかし、現在では薬物療法が進歩し、また早期発見や早期治療に至るケースが増えたことなどから、長期的な予後において回復に至ったり、日常生活に支障をきたさない程度に回復する人が増え、かつてのような日常生活や社会生活に大きな支障をきたす人たちは全体の4分の1以下にすぎないことが明らかになっています。
一般的に急性期は数週間単位、休息期は数週間から数カ月単位、回復期は数カ月から数年単位で経過するとされています。
統合失調症の症状が急激に顕著になってくる前に、発症の前触れのような変化が現れることがあります。前兆期には、はっきりとした症状は出なくても、眠れなくなったり、物音や光に敏感になったり、焦りの気持ちが強くなったりします。
前兆期のあとに訪れる急性期では、過度に覚醒のレベルが高まって、不安や緊張感、敏感さが極度に強まり、幻覚・妄想、興奮などの陽性症状が現れます。幻覚や妄想といった現実を歪曲した知覚・判断のために極度に頭が混乱し、周囲とのコミュニケーションがとりにくくなります。
嵐のような急性期が過ぎると、陰性症状が中心の休息期に入ります。感情の起伏がなくなり意欲の低下がみられ、眠りすぎるほど眠ったり、引きこもった状態になります。この時期は不安定な精神状態のため、ちょっとした刺激で過覚醒となり、急性期の状態に逆戻りしやすい時期でもあります。
休息期を経ると症状が徐々に治まっていくなだらかな回復期が続きます。回復期では陰性症状のほかに認知機能障害が現れることがあり、これがその後の生活上の障害や社会性の低下へとつながっていく場合が少なくありません。
【統合失調症の経過】
統合失調症の人の20〜30年後の長期予後を調べた研究では、回復または社会的治癒に至る群は20〜30%、軽症群および中等症群がそれぞれ25〜30%、重症群が15〜25%と考えられています。ここでいう軽症とは、症状は存在していても日常生活に支障をきたさない程度を示していますから、治癒または回復群と合わせると、統合失調症の人のおよそ半数が社会生活を問題なく営むことができると考えられます。さらに新しい薬剤が登場したことや、リハビリテーションプログラムなどの心理社会的療法が充実してきたことなどから社会生活を十分に楽しめる人が増えてきています。
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