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Q:
25歳の息子ですが、幻聴と妄想がひどく、統合失調症ではないかと思い一緒に病院に行こうと説得するのですが、本人に病識がなく拒絶されてしまいらちがあきません。どのように説得したらよいでしょうか?
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A:
統合失調症の人に病識がないことがあり、そのために受診を拒否することはよくみられることです。本人を半ばだます形で病院へ連れて行くことが往々にしてみられますが、これは家族や病院に対する不信感を募らせてしまい、その後の治療にも影響してきますので望ましくありません。できるだけ、本人が納得するように説得しなければなりませんが、その際のポイントはなるべく病気に焦点を当てるのではなく、「具合が悪そうだから」というように症状に焦点を当てると受け入れてもらいやすくなります。まったく病識がない人もいますが、実は本人もどこかおかしいと感じているけれどもそのことを認めたくないために拒否していることも少なくなく、できるだけ本人がつらいと感じている症状に焦点を当てて説得するとうまくいく場合があります。また、本人がどうしても応じない場合には、医師や精神保健福祉士に相談して往診に来てもらうといった方法もあります。受診につなげるための確実な方法はありませんが、医療機関の人と相談しながら適切な方法を考えることが大切です。
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Q:
30歳の娘が統合失調症と診断されました。まだ、本人にそのことは告げてはいませんが、本人が大変なショックを受けてしまうのではないかと心配しています。やはりきちんと伝えるべきでしょうか?
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A:
かつて統合失調症を告知することはかなりはばかられていましたが、現在では病気を十分に説明し、理解と同意を得るインフォームド・コンセントが重視されていることからなるべく告知した方がよいという考え方に傾きつつあります。また、統合失調症は再発を繰り返しやすいいわば慢性疾患の1つですから、どうしても治療が長期間に及ぶため、本人が病気を理解していないと治療に対するモチベーションが保てず、途中で治療を放棄してしまうことにもなりかねません。したがって、基本的には病気の性質をよく説明した上で告知するのがよいと思います。ただし、告知することで本人が大変ショックを受けてしまう場合が少なくありませんから、告知するタイミングは慎重を期す必要があります。本人の様子をみながら、告知するタイミングを医師と相談しながら決めるのがよいでしょう。
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Q:
息子が統合失調症と診断されて治療を開始したのですが、しばらくは薬のちゃんと飲んでいたのですが、次第に薬を飲むのを嫌がるようになってしまいました。どのように説得すれば薬を飲むようになるでしょうか?
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A:
薬による治療が開始されてから薬を拒否する原因は2つ考えられます。1つは副作用が嫌で薬を飲まなくなる場合です。治療の意義を理解していない患者さんでは積極的に副作用を訴えることをせずに服薬を中断してしまうことが少なくありません。特に薬の飲み始めの初期では効果よりも副作用が強く出る場合があり、そのことが服薬の中断につながることがあります。その場合には、本人につらい副作用が生じていないかどうかを聞き取って、主治医に相談して薬の種類や量を調節してもらう必要があります。
もう1つは症状が少しよくなったからといって病気が治ったと勝手に判断して服薬をやめてしまう場合です。これは、「薬を飲んでいる」=「統合失調症の自分」という考えが背景にあって、症状がなくなって薬を飲まなくなれば統合失調症を抱えている現実から目を背けられるという心理が働いているといえます。これは本人が病気を受け入れられていない証拠ともいえますが、治療の継続には本人に治療の重要性について根気強く理解させていくことが必要になります。
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Q:
統合失調症と診断され治療を受けていますが、ほとんど症状はなくなったのに再発予防のために今後も薬を飲み続けなければならないと主治医に言われました。薬はこれからもずっと飲み続けなければならないのでしょうか?
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A:
統合失調症は再発を繰り返しやすい病気ですので、主治医が言うとおり症状がたとえなくなったとしてもしばらくは薬を飲み続けなければなりません。ただし、再発予防のためであれば維持量といって、これまでの薬の量を次第に減らしていって少量の薬にとどめます。いまのあなたの安定した状態というのは、薬の力によってもたらされているということを理解することが大切です。せっかく安定していても薬をやめてしまうとまた症状が逆戻りしてしまいますから、これまでどおり主治医の指示に従って服薬を継続してください。
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Q:
統合失調症の息子が退院してから1年が過ぎましたが、いまだに家でゴロゴロしています。意欲が低下するのは症状の1つだからと口うるさく言わないようにしているのですが、かといってこのままでは社会生活技能がどんどん衰えていくのではないかと心配で仕方ありません。どうしたらよいでしょうか?
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A:
陰性症状はなかなか改善しにくく、意欲や活動性が低下した当事者をどのように回復に至らせるのかは大変難しい問題です。意欲や活動性の低下は症状のために引き起こされている場合と、服薬している薬の副作用としてもたらされている場合があります。あまりに意欲や活動性の低下が著しいようであれば主治医に相談して、場合によっては薬の種類を変更してもらうといった方法も考えられます。また、症状のために引き起こされている場合には、意欲や活動性が上がってくる時期というのは人によって異なりますので見極めが難しいところです。主治医と相談しながら、症状の程度に合わせて本人に無理のないペースで少しずつ活動するように促していくことが大切です。
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Q:
精神障害者保健福祉手帳を取得した方がメリットがあるとわかっているのですが、近所や周囲に知られると思うと躊躇してしまいます。やはり取得した方がよいのでしょうか?
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A:
精神障害者保健福祉手帳は、精神障害をもつ人が一定の障害の状態にあることを証明するもので、この手帳を持っていることによりさまざまな支援を受けることができるなど、精神障害者の生活を支え社会参加を手助けする制度です。このことは裏を返せば、手帳を取得しないことはそれだけ社会生活上のハンディキャップを負うことを意味しています。障害を受容し、障害と共に生きていくことを受け入れることは、障害を乗り越えてその人らしく生活を全うしていくために必要なことですし、手帳を取得するということは、障害を積極的に受容していく生き方にもつながっていきます。精神障害の場合、障害は決して永遠ではなく、治療如何によっては回復が期待できます。そのためにも障害を受け入れて積極的に治療に臨み、回復を目指した生き方が望ましいといえるでしょう。そのような意味からもぜひ手帳を取得されることをお勧めします。
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Q:
息子が統合失調症になって20年が過ぎ、すでに40歳を超えていますが、いまだに自立することができずにいます。私がまだ元気なうちは大丈夫ですが、亡くなった後がとても不安で仕方がないのですが?
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A:
高齢の親御さんにとってはお子さんの「親なきあとの自立」は大変気がかりな問題です。しかし、基本的な考え方として、親なき後の自立を心配するのではなく、親御さんが元気なうちに本人の自立に向けて働きかけることが必要です。というのも、親なき後に自立のための訓練を始めてもなかなか難しいからです。たとえば、グループホームを利用するにしても、親御さんがいれば何かあっても支えてくれるという安心感があるから本人は利用してみようという気になるのです。親なき後にあわてて自立するためのアクションを起こしても、経験もなければ頼る存在もないためうまくいくはずがありません。何かあったら支援の手を差し延べるというスタンスで、何事にも早い段階から本人に体験として積ませることが大切です。