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薬によって症状の多くは改善されますが、統合失調症から回復するためには薬だけでは十分ではありません。症状によって脳がダメージを受けてしまうため、病気になる前にできていたことができなくなったり、むずかしくなったりするといった生活のしづらさが前面に出てくるようになります。このような生活のしづらさは放っておいても自然に回復することはありませんので、病気によって失われた生活・社会機能を回復するためのリハビリテーションに取り組んでいかなければなりません。例えていうと骨折によって歩けなくなった人のリハビリに似ています。骨折したままでリハビリを行わなければ足の筋肉がどんどん衰えていきますが、それと同じで失われた社会生活機能もリハビリによって訓練しなければ回復することはありません。いわば脳のリハビリということができますが、リハビリには機能を回復すると同時に、症状やストレスへの対処方法が身につき再発しにくくなるといった効果もあるのです。
生活技能訓練などのリハビリテーションプログラムは病院で行われていますが、訓練は何も病院の中だけでなく日常生活の1つひとつのことがリハビリにつながっていきます。「世話を受けるだけの人」のままでいると回復は遠のいていきます。食事をした後に茶碗や皿を台所にもっていく、街で知り合いの人に会ったら挨拶を交わす、そうした小さな社会生活行為の積み重ねが回復に必要なリハビリにつながっていくのです。
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