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精神疾患に対する社会の偏見は根強く、とりわけ統合失調症は「何をするかわからない病気」「不気味な病気」といった根拠のないレッテルが貼られ、偏見がつきまとう病気ということができます。こうした偏見は一般の人だけではなく、統合失調症の人を抱える家族にもあてはまります。そのため、家族は世間体を気にして病気を隠そうとしますが、統合失調症からの回復を考える上で、このような対応はマイナスにしかなりません。家族が病気を隠すこと自体が病気を受け入れていない証拠ともいえ、そのことで本人は自分の存在自体が否定されたかのような感情を抱き、孤立感を高める結果になってしまいます。
もちろん、このような家族の対応はある意味で無理からぬ反応ともいえ、その責任を家族にのみ帰すことはできません。もとをただせば、偏見を生み出している世間一般の理解のなさに起因するものですから、社会全体の問題として捉えなくてはなりません。いわれなき偏見によって本人、家族はさまざまな不利益を被るなど、統合失調症だけではなく偏見との闘いも余儀なくされているのです。本人、家族が当たり前の生活を取り戻すためにも、社会全体において統合失調症の理解が深められ、偏見をなくしていく不断の努力がなされる必要があります。
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