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てんかん

診断する

どのように診断されるの?/合併症の診断

てんかんではしばしば精神症状を合併することがあります。一般に、てんかんに精神症状が合併する率はおよそ3割前後とされており、その内容もきわめて多岐にわたっています。てんかんに精神症状が合併していると、治療そのものに大きな影響を及ぼすことがあるため、合併症の有無についても正しく診断しなければなりません。

てんかんに合併する精神症状の種類とその特徴

てんかんに合併する主な精神症状には、人格障害、知的障害、発達障害、神経症性障害、精神病性障害、気分障害などがあります。

人格障害

てんかんの患者さんでは、細かなことに執着し融通が利かないなどの粘着性、些細なことで怒り出したり衝動的な行動をとったりなどの爆発性を示す「人格障害」があります。しかし、これらの性格特徴は特発性のてんかん患者さんにはみられず、症候性に多くみられることから、てんかんに特有なものではなく、てんかんの原因である脳の器質的障害*によるものと考えられています。

知的障害

てんかんと知的障害の合併はよくみられます。特に、レノックス・ガストー症候群などの難治性のてんかんでは高率に合併します。てんかんに伴う知的障害はてんかん発作によるものではなく、ほとんどの場合、てんかんの原因である脳の器質性疾患により引き起こされていることが明らかにされています。脳の器質性疾患が原因で、てんかんや知的障害が生じているのです。

発達障害

てんかんに自閉性障害などの広汎性発達障害やAD/HD、行為障害などの注意欠陥/破壊的行動障害が合併することも少なくなく、ウエスト症候群やレノックス・ガストー症候群などのてんかん症候群の一部に発達障害を併発することが知られています。特に、AD/HDはてんかんの20%にみられるとの報告があります。

神経症性障害

てんかんに心因性発作(ヒステリー発作)などの神経症性障害がみられることがあります。てんかん発作に心因性発作が合併している場合には、起こっている発作がてんかん発作によるものなのか、心因性発作によるものなのかを見極める必要があります。

精神病性障害

てんかんに幻覚妄想状態などの統合失調症様症状が出現するのは、多くはてんかん発作が難治で10〜20年経過した後とされています。一過性に幻覚妄想状態が出現し、それが繰り返し起こると慢性化し持続的になることがあります。

気分障害

てんかんにうつ病が合併する率は29%、また躁うつ病では8%と報告されています。一般のうつ病が不安、自責、後悔、罪業感、絶望感、身体化などを呈するのに対して、てんかんの抑うつ症状は慢性的な気分変調、イライラ、孤独感、猜疑(さいぎ)的/妄想的、被害的幻聴などを特徴としています。

*用語の解説
器質的障害:
胃が炎症を起こしているなどのように、物理的(物質的)に脳に異常が生じている、脳炎、外傷、腫瘍などの障害のことです。器質的障害は、ほとんどの場合、CT、MRIの検査で確認することができます。
※:参照関連情報ページ

(以下のリンクは新しいウィンドウで開きますが、状況によりそうならない場合もございます。)

レノックス・ガストー症候群:
理解する>てんかんの4大類型>症候性(潜因性)全般てんかん
AD/HD:
AD/HD トップ
ウエスト症候群:
理解する>てんかんの4大類型>症候性(潜因性)全般てんかん
心因性発作(ヒステリー発作):
診断する>どのように診断されるの?/鑑別および確定診断>てんかん発作に似たまぎらわしい発作を示す疾患との鑑別診断
統合失調症:
統合失調症 トップ
うつ病:
うつ病 トップ

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