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ここから本文ですてんかんは病気と障害を併せもったものとして捉える必要があります。障害とは病気によってもたらされる生活上の困難・不自由・不利益のことですが、てんかんでは、知的障害、身体障害、精神障害などさまざまな障害が重複して合併することがあります。てんかんだけでなく、これらの障害を抱えているために日常生活での困難が余儀なくされている人が少なくありません。 てんかんの治療においては、ただ薬によって発作を抑制すればよいのではなく、本人が抱える障害「生活上の困難さ」を同時にケアされます。
生活上の困難に結びつく「障害」には、機能・形態障害、能力・適応障害、社会的不利の3つのレベルがあります。機能・形態障害は、障害の一次的/生物学的レベルで、てんかんでは合併する知的障害、身体障害、精神障害がそれにあたります。能力・適応障害は、障害の二次的/個人的レベルで、日常生活活動や他人とのコミュニケーション力が低下するといったことがみられることがあります。また、社会的不利は、障害の三次的/社会的レベルで、一部にみられる運転免許の取得制限や職業選択上の差別問題、結婚上の問題などが考えられます。
てんかんの患者さんが抱える3つの障害レベルごとに必要なリハビリテーションあるいはケアは異なってきます。
機能・形態障害では知的障害、身体障害、精神障害そのものに対する治療・ケアが主体となります。知的障害では、早期の療育・教育プログラムの開始といったアプローチが考えられますし、身体障害に対しては一般的な理学療法*が行われます。また、精神障害では向精神薬*を用いた薬物療法や心理療法などが中心となります。
能力・適応障害のリハビリテーションでは、機能・形態障害のそれと重なる部分が多いですが、日常生活活動能力の回復という観点から生活技能訓練や社会技能訓練、作業療法*などのアプローチが主体となります。
社会的不利に対するアプローチは、社会技能訓練や職業訓練などの本人の努力も必要ですが、偏見をなくし、てんかんを理解して受け入れる側である社会の努力も不可欠です。
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