てんかんは慢性に経過する病気であるといわれていますが、子どものてんかんでは発症早期に治療を開始することができれば高い確率で発作を抑制することが可能とされています。逆に、未治療の期間が長ければ長いほど薬物療法で発作を抑えることが難しくなってくると考えられています。その理由は、長い間、脳が繰り返し起こる発作にさらされた状態にあると、脳の中で過剰興奮が広がる道筋がどんどんできあがってしまい、発作が起こりやすく、さらに神経細胞の興奮が拡がりやすくなるためです。こうした現象は動物実験でも確かめられており、ネコやネズミの脳にごく弱い電気刺激を繰り返し与えていると、そのうち電気刺激を与えなくても自然にてんかん発作が起こってくるのです。
てんかんの早期治療の重要性はここにあります。たとえ発作が軽くても、それが繰り返し起こればやがて脳が発作になじんでしまい、治るのが難しくなります。てんかん発作が現れたら、早期に薬物療法を開始し、できるだけ脳を発作にさらさないようにすることが重要です。
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