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ここから本文です認知症でみられる行動異常には、徘徊、攻撃的行動、失禁・不潔行為、異食・過食などがあります。
見当識や記憶障害のために、散歩中や目的地を目指して歩いているときに正しい場所の認知や判断ができなくなり歩き続けるのが認知症による徘徊です。認知症が進んでくると徘徊が頻繁に現れてきます。徘徊は、それを促す原因から次の4つのパターンに分類されています。
認知症が進行するにつれて、徘徊は誤認パターンから焦燥パターンへと進み、さらに徘徊の最終段階ともいえる無目的常同パターンに至ります。
不安・焦燥・興奮と表裏をなすのが攻撃的行動です。攻撃的行動には、大声で叫ぶ、ののしる、かんしゃくを起こすなどの暴言(言語的攻撃性)と叩く、ひっかく、蹴るなどの暴力(身体的攻撃性)があります。また、攻撃的行動が自分に向けられると、自分の髪をひっぱる、傷つけるなどの自傷行為もみられます。
不適切な場所での排尿を「尿失禁」、排便を「便失禁」といいますが、これらの失禁は認知症が進んだ段階で現れてきます。見当識障害や空間失認*のためにトイレの位置がわからなくなったり、トイレに辿りつけても失行*のためにトイレのドアを開けられない、あるいは衣類をうまく脱げないといったことが失禁の原因となります。
また、排泄物をいじったりする不潔行為もみられることもありますが、これは失禁行為に対する羞恥心から排泄物をどこかに隠すといったものから、排泄物が不潔であると認識できないためにいじってしまうものまであります。
食べ物でないものを口に入れてしまうことを異食といいますが、認知症では食べ物とそうでないものを判別できなくなるために異食がみられることがあります。また、食べ物をいくら食べても満腹感が得られずに過食することもよくみられますが、これは食事をした記憶が欠落するために起こるほかに、食欲中枢が障害されているために起こる場合もあります。
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