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認知症

理解する

どんな病気?/精神症状と行動異常

認知症でみられる精神症状

認知症でみられる精神症状には、人格変化、不安・焦燥・興奮/抑うつ、幻覚・妄想、せん妄、睡眠障害などがあります。

人格変化

本来の性格傾向が認知症によって、より強固なものへと変化し、もともと頑固な人がより頑固になったり、短気な人がさらに短気になるなど病前性格が尖鋭化するために周囲の人には人柄、人格が変わったように感じます。また、認知症のタイプによっては、もともと穏やかであった人が攻撃的になったりと、元来の性格とはまったく正反対の性格が現れることもあります。

不安・焦燥・興奮/抑うつ

イラスト:嫁の買い物にくっついて歩くおばあさん(嫁のそでを離さない) 認知症によって生じる不自由さから、漠然とした不安やこんなはずではないという焦燥や興奮がみられることはよくあります。不安・焦燥・興奮が高じると、攻撃的行動や病的号泣を伴ったり、逆に依存的な傾向が強まって常に家族のあとをついて回るといった行動が現れることがあります。
また、抑うつ症状も頻繁にみられ、不眠、胃腸障害、食欲不振などの身体症状となって現れることが多いのが特徴です。感情の動きが失われる無感情がみられることもあります。

幻覚・妄想

イラスト:財布からお金をとられたと嫁を疑うおばあさん 妄想では被害妄想が多く、なかでも自分のものを盗られたと言い張る「もの盗られ妄想」がよくみられ、配偶者が浮気をしていると思い込む「嫉妬妄想」、人が自分をだましていると誤解する「不実妄想」などもあります。親しい人が他人と入れ替わっていると思い込む妄想やテレビの中の人物が実際にいると確信する妄想などは「妄想的誤認」と呼ばれます。
幻覚では幻視がほとんどで、誰もいないのに「誰かがいる」と訴えるなど通常は不安を伴います。幻聴はあまり多くありません。

せん妄

イラスト:窓のカーテンが揺れているのを不審者が侵入したと錯覚し恐怖に怯えるおじいさん せん妄とは、身体疾患などが原因で引き起こされる軽い意識障害で、意識がぼんやりとした状態で動き回ったり、錯覚、幻覚、妄想、興奮などが加わった状態をいいます。このほかに他人のことばに影響されやすく、時間や場所がわからなくなり、相手が誰なのかを間違ったり、状況の認識が混乱したりといった認知症ときわめて似通った症状が現れます。認知症の人にもせん妄が伴うことがあり、症状が認知症によるものなのか、せん妄によるものなのか、なかなか判別がつきません。しかし、せん妄は急性の精神症状であるため、もともとの原因である身体疾患がよくなれば2〜3日で回復するのが通常です。意識障害、精神興奮が急激である場合には、せん妄が疑われます。

睡眠障害

認知症の睡眠障害では、通常の入眠困難や早朝覚醒などもありますが、特に、睡眠−覚醒パターンが断片的となり、日中はウトウトするのに夜になると頭がさえて眠れなくなるという概日リズム(サーカディアンリズム)の乱れが起こります。
特に、認知症が進行して「今日は何月何日か」がわからなくなる(日時の見当識障害)と、暗くなっても夜だと認知できなくなり、昼夜の逆転が起こったり、昼夜別なく寝たり起きたりを繰り返すようになります。

イラスト:日中ウトウトするのに夜になると眠れないおじいさん

※:参照関連情報ページ

(以下のリンクは新しいウィンドウで開きますが、状況によりそうならない場合もございます。)

見当識障害:
理解する>どんな病気?/認知機能障害

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