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認知症

ともに生きる

Q&A

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  • Q: 最近、高齢の母親のもの忘れがひどく認知症になってしまうのではないかと心配しています。ただの加齢によるもの忘れかもしれませんが心配のしすぎでしょうか?
    A: 加齢によるもの忘れでは体験したことの一部を忘れてしまうのに対し、認知症では体験したことそのものすべての記憶がなくなりますので、その違いで見分けることができます。しかし、認知症と加齢によるもの忘れを区別するのが難しいグレーゾーンのような状態があり、それらの状態にある人の1〜3割が認知症に移行することが明らかになっています。認知症の早期予防の観点からいうと、これらのいわば認知症予備軍と呼ばれる人たちをいかに早期発見し治療に結びつけるかが重要と考えられていますので、早めに専門の医師に診てもらうことをお勧めします。
  • Q: 私の父親がアルツハイマー病と診断されましたが、私もアルツハイマー病になってしまうのではないかと心配です。アルツハイマー病は遺伝するのでしょうか?
    A: 遺伝するタイプのアルツハイマー病は確かにあり、家族性アルツハイマー病と呼ばれていますが、全アルツハイマー病の2〜3%程度にしかすぎません。家族性アルツハイマー病では通常、35〜60歳までに発症しますので、あなたのお父様が60歳以下で発症したのでなければ遺伝性のアルツハイマー病ではないと思います。もしお父様が家族性アルツハイマー病であれば、あなたがアルツハイマー病を発症する確率は50%です。その場合、あなたがアルツハイマー病を発症するかどうかは遺伝子検査によって明らかになります。また、遺伝性でない大多数のアルツハイマー病の場合、ご家族にアルツハイマー病があると発症するリスクは通常の約3倍程度と考えられていますが、発症には遺伝的な素因だけでなく環境などが密接に関係してきますので、予防に気をつけていればあまり心配する必要はないと思います。
  • Q: 私の妻がアルツハイマー病と診断されましたが、そのことを妻に伝えるべきか迷っています。やはり、アルツハイマー病であることを伝えた方がよいのでしょうか?
    A: 告知の問題はすべてのご家族が悩む大変難しい問題です。認知症に限らず、本当のことを患者さんは知る権利があるという考え方が広まってきていますが、病名を知ることでその患者さんが受けるショックを考えればそう簡単に割り切れるものではありません。やはり、本人がそのことを受け止められるかどうかを見極めたうえで告知すべきだと思います。アルツハイマー病であることを本人がどのように受け止めるかを判断できるのは長年連れ添ったご主人です。主治医と相談しながら焦らずに告知のタイミングを見計らう必要があります。
  • Q: 認知症の義母はついさっき食事したことを忘れてしまい、そのことを諭しても「ごはんも満足に食べさせてくれない」などといつも感情的になってしまいます。どのように対処すればよいのでしょうか?
    A: 食事したことを忘れてしまうのは認知症の人の多くにみられる問題です。本人には食事した記憶がありませんから、いくら諭しても理解されません。それよりも食べることに対する本人の関心をそらすように対処する必要があります。「今すぐに作るから待ってね」といいながら、他のことに関心を向けさせることで、待っているうちにそのこと自体を忘れてしまうこともあります。あるいは、1回の食事量を減らし食事回数を増やすのも1つの手でしょう。そもそもの背景として、食事以外に楽しみがないことも大きな要因と考えられますから、食べること以外に楽しみを見出せるようにすることも大切ではないかと思います。
  • Q: 私の母はアルツハイマー病になって5年が経ちますが、最近では父がすでに他界したことも忘れてしまい、父の姿を探し求めて大騒ぎになります。父が亡くなったことを説明しても納得してもらえず感情的になる母の姿をみて、言いようのない絶望感と深い悲しみに襲われます。私自身もどうにかなってしまうのではないかと不安でたまりません。どうしたらよいでしょうか?
    A: お父さまが亡くなられたことを理解させることよりも、お母さまの不安を取り除くように接することが大切です。抱きしめてあげるなど、たくさんの愛情を注ぐことでお母さまの不安を和らげることができるかもしれません。「お父さんは外出しているだけでもうすぐ帰ってくるからね」というように注意をそらすのも1つの方法です。
    認知症は、関係する人たちに喪失感をもたらすことがあります。どうしようもない現実に打ちひしがれるのは多くのご家族や介護者が経験することです。ですから、そのような現実を自分一人で決して背負い込まないでください。誰かにそのことを話すことで気持ちの面で救われることがあるかもしれません。同じ悩みをもつ人がいればそのつらさを分かち合ってください。どうしようもなくつらいときには、介護から少し離れて休むことも大切です。あなたが感じる絶望感や喪失感は決して永遠ではありません。
  • Q: 認知症の母の介護を5年以上続けていますが、同じ行為をたびたび繰り返す母に対して感情的なることが多く、最近は手をあげてしまうようになってしまいました。冷静になるとそのことをひどく後悔するのですが、また同じことがあるとついカッとなって手をあげてしまいます。このまま自分がエスカレートして母を傷つけるのではないかと不安なのですが?
    A: 認知症の人を介護する家族や介護者が介護のストレスから感情的になるのはある意味で仕方のないことといえます。しかし、そのことが言葉や暴力などによる攻撃的な態度・行動につながり、認知症の人を傷つけるようになるとすればそれは至急に対応しなければならない問題です。それを放置したままでいると虐待につながる恐れがあるからです。あなたは介護のストレスによって、ご自分の感情や行動をコントロールできない段階にきていますから、医師やソーシャルワーカーなどにすぐに相談して、あなた自身が介護から少し離れる必要があります。介護を決して自分一人で背負い込んではいけません。

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