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片頭痛の誘因をなるべく生活から取り除いても、やはり頭痛発作はどうしても起こってきてしまいます。頭痛発作が起こったならばなるべく早い段階ですぐに治療することが必要です。しかしながら、片頭痛の人のおよそ3/4が日常生活にかなりの支障をきたすほどの頭痛発作を抱えているにもかかわらず、治療のために医療機関を受診しているのはわずか3割程度にしかすぎません。このことは、頭痛そのものが病気として捉えられておらず、たかが頭痛ぐらいで病院に行く必要はないという旧態依然とした考え方がその背景にあると考えられます。特に、日本人はとても我慢強いという国民的な特性からか、頭痛があってもそれを我慢してしまい、「頭痛もちだから…」という諦めにも似た理由で積極的に治療しようという意欲に乏しい傾向があります。これは、欧米に比べて、日本の片頭痛治療薬の処方数が極端に少ないというデータでも裏付けられています。
近年、DALYsと呼ばれる指標を用いて、疾患が抱える負担の大きさをその障害の程度を平均寿命に換算して評価する試みがなされていますが、それによると片頭痛によって失われる年数は2年間と推計されています。頭痛発作がいかに苦痛をもたらし、かつ心身機能低下によるQOLの低下をまねくかがうかがえる数字といえます。
かつての片頭痛治療と異なり、現在では頭痛発作を効果的に抑えることのできる治療薬が登場し、片頭痛は医療機関できちんとした治療を受ければ十分にコントロールできる病気です。片頭痛の発作が起こったならば、我慢しないで医療機関で治療を受けることが大切です。
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